タイトルで “初心者だった私” と書きましたが、私自身まだまだまったくの初心者だと思っています。ただちょっと魚が釣れるようになったから威張っているだけです。
私はずっと一人ぼっちルアーマンだったのでとにかく情報がありませんでした。自分の身近に情報がないので、場所が悪いんだろうか、ルアーが悪いんだろうかとひたすら疑心暗鬼との戦いが続き、モチベーションを持続するのが大変でした。
きっとどこかに私のようなルアーマンがいるはずです。今でも必死に頑張っている方がいるはずです。そんな方にちょっとでも私の経験が情報として届けられたらと思って書いてみます。
さて、前置きはこの辺にして、今回は私がルアーでヒラメを狙い始めた頃に勘違いしていた5つの
「ヒラメは … だと思っていた」
です。それではいってみましょう!
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1.ヒラメはどこの浜でも同じように釣れると思っていた
これは前回の記事でも書きましたが、ヒラメは釣れやすいサーフとほとんど釣れないサーフがあります。「あります。」なんて言い切っちゃいましたが、私の経験ではハッキリしています。前回の記事でもその辺をお伝えできたかと思います。
前回の記事
サーフでのヒラメ釣りについて雑誌やインターネットの情報を見ると、まるでヒラメはどこのサーフでも簡単に釣れるように書かれていることがあります。ですが、私の経験からヒラメが比較的簡単に釣れるのはその地域でも釣れると評判の高いサーフです。どこでもというわけではありません。
シーバスでもそうですが、魚がいる場所にルアーを投げなくては釣れません。特にヒラメは魚がいる場所・いない場所がハッキリしています。
情報を鵜呑みにして、「どこでも釣れるんだ!」と釣れないところでルアーを投げても、私がそうだったように時間だけが過ぎてしまいます。そして毎日インターネットで「ヒラメ サーフ ルアー 釣れない ポイント コツ」などと検索しまくることになります。
ただ、評判のないサーフでもまったく釣れないというわけでもありません。でも、初心者の方はほとんど釣れないと思ったほうがいいと思います。私は今となっては実際にそんなサーフでも釣れてはいますが、かなりポイントを絞らなければいけません。例えばこれまでこのブログでお話ししてきたようなポイントです。
サーフ全体で釣れるわけではありません。このことを知らないと釣れない日々が永遠と続いてしまうことになります。
2.ヒラメは底が砂である場所にいると思っていた
ヒラメはその姿から砂底に潜って身を隠して獲物を狙っているというのが当初の私のイメージでした。ですが、根(岩やテトラなど)のある場所にもヒラメはひそんでいます。というより、本当はそちらの方が大きなヒラメの魚影は濃いです。
そして実際にどちらが釣れるかというとやはり根があるほうだと思います。結局はヒラメの餌となる小魚がいるかどうかなのですが、何もない単純な砂底よりも根のある場所のほうが小魚がたくさんいるし、身を潜めやすいからだと思います。
実は一見何もないような遠浅なサーフでも波の下に根が点在している場所もあります。Googleマップなどで上空から確認してみると、ただの砂浜だと思っていたのに少し沖にポツポツと根があったりしますので、ご近所のサーフを確認してみてはいかがでしょうか。
逆に言えば、根のまったくないサーフであれば地形の変化と流れの変化のある場所を狙うしかない、ということになります。なぜなら、やはりそのような場所に餌となる小魚が集まってくるからです。食べるほうも食べられるほうも、自然とそのような場所に集まってくるようです。
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3.ヒラメは海底の餌を食べていると思っていた
以前の私は、ヒラメは砂地に身を潜めて、目の前を通りかかった魚をバクっ!と食べるものだと思っていました。ですが、ヒラメはかなり獰猛で頭上数mを泳ぐ魚にも果敢にアタックします。ヒラメが魚を追いかけて水面からジャンプ(ライズ)している光景を何度も見たことがあります。
お魚屋さんで、大きな水槽にヒラメの活魚(生きた魚)を入れて売っているのを見かけたことがあります。水槽には 『指を入れないでください。』 と貼り紙が書かれていました。指を入れただけでもヒラメが餌だと思い水面まで突撃してガブッッ!とするそうです。
インターネットの情報によると、ヒラメの船釣りではアジやイワシなどの生餌で“泳がせ釣り”をすると底から5mも10mも上でも食いつくそうです。すごいときは船の近くまで追いかけてくることもあるそうです。
サーフも同様に活性の高いヒラメは水面から飛び跳ねる勢いでルアーに食いつきます。でもそこまで元気のいいのは一部の非常に活性の高いヒラメなんだと思います。私がヒラメを釣った深さは底から30cm~1mが多いです。ですから通常は底から50cm浮くくらいの感覚でルアーを泳がせています。
ちなみに底をずりずりとルアーを引いてきても釣れますが、やっぱり少し浮かせた方が反応がいいです。底にいるヒラメ目線で想像してみると、底べったり這うようにルアーが泳いでいるよりも、少し浮いていたほうが視野に入りやすく見つけやすいのだと思います。
4.ヒラメは昼間だけ釣れると思っていた
以前の記事でも何度か書きましたが、ヒラメは夜中でも釣れます。私は当初、明るいうちだけ釣れるものだと思っていたので驚きました。
ですが、“夜でも釣れる” というだけであり、やはり一番釣れる時間は朝間詰め、夕間詰めです。日の出、または日の入りの±1時間ほどです。私の経験上、とにかくどんな魚でも(海でも川でも)この時間帯が活性が高くなります。
ちなみに昆虫や鳥類もそうですよね。カブトムシやクワガタ、セミ、小鳥のさえずり、みんなこの時間帯です。ちなみに私がよく釣りをするうなぎもこの時間帯が時合(活発に捕食する時間)です。不思議ですね。
サーフなら波打ち際がざわつきます。なんだか水面がざわざわしてるなーと思っていると、ヒラメやシーバスのようなフィッシュイーターがザバッ!!!とライズします。同時に慌てふためいた小魚たちが四方八方にピョコピョコ逃げていきます。
水面のライズは氷山の一角で、水中ではものすごい弱肉強食が繰り広げられているんだと思います。そんな中にルアーを投じれば、やっぱり釣れる確率はぐーんと高くなります。
さて、夜になるとこの弱肉強食のイトナミがなくなるのかというとそうではありません。真夜中でもルアーを投げているとベイト(餌となる小魚)が引っ掛かって釣れてきます。同時にシーバス、ときにはヒラメも釣れたりします。
5.ヒラメはシーバスと同じくらい釣れると思っていた
私がルアーで初めて狙った魚がヒラメでした。それまでルアーなどまったくの未経験でした。
実は私の場合、ルアーでヒラメを狙っているうちに次々とシーバスが釣れました。狙いはヒラメなのにシーバスばかり釣れました。そして、だんだんと釣れるポイント(場所)がわかってくると、そこばかり狙うようになりました。
そして、シーバスのいるポイントにはヒラメがいる確率も高いようで、たまにヒラメが釣れてくれました。しかしその確率はおよそですが、シーバス:ヒラメ=20:1くらいの確率でした。(シーバスの平均は65cmほど、ヒラメは40cmほど)
これは完全に釣る場所による差があるのですが、通常は圧倒的にヒラメの個体数が少なく、シーバスが多いように思います。(そういえば、ヒラメの放流はあってもシーバスの放流というのは私はあまり聞いたことがありません。 追記:スズキも放流はしているようです)
いろいろな場所でルアーを投げてみたところ、確実にヒラメが多く釣れる場所があります。ヒラメの釣果のあるサーフには必ず理由があります。そのようなサーフは釣具屋さんで聞いてみれば教えてくれます。2,3店で聞いてみると共通して教えてくれる場所があると思います。
シーバスならともかく、もともと個体数の少ないヒラメを狙って 「釣れない!」 と言いながら粘るなら、釣具屋さんで教えてくれる場所で素直にがんばってみたほうがいいと思います。釣れないところは本当に釣れません。それに気づかずルアーばかりたくさん買い、出費だけが重なることになります。
以上の事はすでにヒラメ釣りの経験のある方は当たり前のことですが、これが初心者の頃の私は知らなかったり、聞いたことがあっても疑っていたりしました。特に、ヒラメがライズするなんて!とか、海面を泳ぐルアーに食いつくわけがないと思ったり。
そのせいでできるだけ底ギリギリを狙ってみたりしましたが、ヒラメは底から1mくらいであれば本当に全く問題なく食いついてきます。ですから、今では底からだいたい50cmくらいを目安にしているだけであまりレンジを気にしすぎることもなくなりました。
私の経験では、ヒラメを狙うならルアーにこだわり過ぎず、レンジにこだわり過ぎず、アクションにこだわり過ぎずにやるのがちょうどいいと思います。釣れなくても当たり前の気構えでのぞむ程度でちょうどいいと思います。
ただし、釣れる(釣れたことがある)場所でルアーを投げましょう。数か月も釣れてない人は思い切って場所を変えてみてはどうでしょう。私の場合は釣れないからって意地になって半年間釣れるまでやり続けましたけど^^;
どうでしょうか、読んでくれたあなたも一つくらい私と同じように 「ヒラメは … だと思っていた」 ことがありませんでしたか?
次回はルアーで釣り始めた頃のことを思い出しながら、シーバスとヒラメについてまた書いてみたいと思っています。