~ この一枚がすべての始まり ~
忘れもしません。11月3日。
私にとってこのヒラメは本当に特別なヒラメでした。嬉しくて嬉しくてすでに暗くなった浜辺に膝まづき、一人で何度も何度もガッツポーズをしてました。本当に興奮しました。
インターネットで「浜からヒラメが釣れる」という衝撃の事実を知って、インターネットで道具を揃え、いざ釣り始めて三日後の出来事でした。
スポンサーリンク
インターネットでいろいろと勉強してみたものの、ルアーなんて全くの初心者だった私にはよくわからず、とりあえず近くの砂浜でひたすら少しずつ移動しながらルアーを投げまくっていました。最初の二日はボウズで終わりました。
「こんなに投げてるのに釣れない… やっぱりルアーは釣れないのかな… 」
それでもお金を奮発してウェーダー(ルアーマンが水際まで入るために履く、胸まである長靴みたいなやつ)を買っていたこともあり、もう少しやってみようと粘った三日目のことでした。
その日も明るいうちは何にも釣れません。あっちこっちルアーを投げまくりました。でもうんともすんとも言いません。気が付くと11月の空はすでに薄暗くなっていました。
「…もう少し頑張ろう…」
そう思いながらさらに投げ続けました。ルアーを投げては少しずつ移動を繰り返しているうちに、今思えば私は知らず知らずのうちに、私がこのブログで紹介しているようなポイントまでやってきていました。幸運なことでした。夕まずめという時間と釣る場所がぴったり合っていました。そんなこと、当時の私はなんにもわかりませんでしたが^^
そしてついにその時が来ました。
ガガガッッッ!!!
まさにそうな感じで竿に衝撃が走り、続いて竿先が海に向かって引き込まれていきました。とても慌てましたが、一応インターネットで勉強してドラグを調整していたので自然と糸が出ていってくれて、魚のパワーを吸収することができました。そして、「よしっ 落ち着け 慎重に…慎重に… よしよしっ」と一人でつぶやきながら魚とやり取りしました。
最後はインターネットで教えていただいたように、竿を横に倒して寄せ波に乗せてランディングしました。浜辺でベチベチと踊っているヒラメを見て最高に感激したのでした。37cmでしたが、それまで釣ったどんな大物の魚よりも嬉しかったです。
ビギナーズラックとは本当にあるものです。それからまたしばらく長く辛い釣れない日々が続くのでした。