ジジジ―――!!!(ドラグ音)
生命感たっぷりに大きく弧を描き、前後を繰り返す竿先。
巻いては出ていくライン。
数分間の闘いの末、波打ち際に横たえられた大きく美しいシーバス。
これはある初心者ルアーマンのシーバスデビューのお話である。
スポンサーリンク
初心者の友人でもルアーでシーバスを釣りあげられた
私のこのブログ「ルアー投げたらドラグがジジジー!」ですが、コンセプトは『初心者の方にまず一匹を』です。でもわたくし釣り太郎は一人ぼっちルアーマンです。いつも一人でルアーに出掛けて楽しんでおります。(ってか1人の釣りが好きなの)
でもね、思ったんですよ。「身近な誰かに釣らせてないのにブログを読んだ誰かが釣れるんだろうか」って。
そこで登場するのが以前このブログに登場した私の友人。ルアーではなくウキ釣りやぶっこみ釣りならまったりとお話をしながら過ごせるので、そんなときは私は彼とよく釣りに出掛けます。
彼の登場する記事
上でも言ったように、基本的に私はルアーは一人でやりたい人なんです。なんでかって、それは一人のほうが好き勝手やれるからですね(^^)でも何度か彼とウキ釣りやぶっこみ釣りをしているうちにこう思うようになりました。
「彼で実験してみよう!」
私は都合の良い友人です(笑)
私は彼にシーバスを釣らせてみようと思いました。
とりあえず初心者(素人)をルアーに連れて行ってみた
その彼の名はS氏。
タバコとコーヒー、そしてカップラーメンを愛するS氏。健康診断で血圧が高すぎて引っ掛かり、ダイエットして最近はみるみる痩せているS氏。
まあそんなことはどうでもいいですね。
とにかく私は彼なら一緒にルアーをしてみたい、釣らせてみたいと思い、熱く誘ってみた結果一緒にルアーに行くことになりました。私がこのブログで解説している内容をズブのド素人の初心者に実践させてみたらどうなるのか。彼を使って実験です。
初心者がルアーを投げたらどうなるか
まずは現場へ。
このブログで口が酸っぱくなるくらい言ってますが、現場ではとにかくこちらの存在を消して静かにすることが基本です。現場に到着する前に私は彼に言いました。
「現場ではヘッドライトつけちゃだめだよ。」
「大きな声で話しちゃだめだよ。」
「とにかく静かに動いてね。」
詳細は後で書くとして、現場について彼がしたことがこれでした。↓
フラッシュたいてカシャ!
「月が綺麗だね~♪♪」
「って、おおおおおおおい!!!」
今まさに釣りを始めようという現場に何やっとんじゃい!
ホントね、釣りを知らない人って平気でやっちゃうんですよ。気を付けましょうね。
実はここに来るまでに何度か港や川で練習をした
実はここに来るまでに何度か一緒にルアー行ってたんですよ。練習も兼ねて。でもね、後日書きますが初心者ってとにかくルアーを投げられないんです。
右へ左へ。上へ下へ。
もうね、そんな投げ方してると魚逃げちゃうんですよ。ボッチャンボッチャンやるわけですから、大物はとっくに気づいて絶対にルアーに食いついてくれません。
特に目の前の水面にブバシャッ!!なんてやられたりしたら、その場は悲惨なもんです。
それでもなんとか釣った魚たちがこちら。
キビレ、ウグイ、イシモチ、セイゴ。
S氏と2,3回ルアーを投げに行きました。彼はあっちこっちにルアーを投げまくり、やっと“サマ”になってきました。まっすぐ前のほうへ自然に投げられるようになってきました。そこで、S氏がそれなりにルアーを投げられるようになったところで彼を連れて行きましたよ、あそこ^^
「とにかく投げたら釣れる場所」です。
スポンサーリンク
ルアー初心者が「とにかく投げたら釣れる場所」に行ってみた
で、冒頭に戻ります。
カシャッ!ですよ(^^;
今まで何を学んだんじゃい!って感じです。
でももう現場に来てしまったんだからしょうがない。とりあえずルアーを投げてみます。まずは手前を狙いました。
私「まずは手前狙ってみて」
S氏「りょ。(了解)」
シュッ・・・・クリクリクリクリ・・・・
シュッ・・・・クリクリクリクリ・・・・
シュッ・・・・クリクリクリクリ・・・・
アタリなし。
そりゃそうだ。カシャッ!ってしたんだからさぁ(>。<)
そこで沖目を狙いました。
私「もうちょっと沖狙ってみて」
S氏「りょ。(了解)」
シュッ・・・・クリクリクリクリ・・・・
(う~~ん、やっぱり気付かれて逃げちゃったかな~。)
私「もうちょっとキワ攻めてみて」
S氏「りょ。(了解)」
シュッ・・・・クリクリクリクッ
とS氏の動きが止まる。
ゴンゴンッ!!
ジジジ―――!!!
竿先が大きく動いている。
「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」
「あわせ入れて!!」
「りょ(了解)!!」
⇒ 1.あわせ
ジジ、ジジジジ―――!!
「ライン巻かなくていいから竿立てて糸張って!」
「りょ!(了解)」
「動きが弱まったら巻いて!」
「りょ!(了解)」
⇒ 3.中盤戦
クリクリクリ ジジジ―――!
「泳ぎだしたら無理に巻かないで!」
「りょ!(了解)」
「動きが弱くなってきたらまた巻いて!」
「りょ!(了解)」
「焦らなくていいよ。ゆっくり時間かけて」
「りょ!(了解)」
何度か繰り返される攻防。
そうこうしているうちに魚が目の前の波打ち際まで近づいてきました。
「最後にひと暴れするから油断しないで」
「りょ!(了解)」
「波が打ち寄せるタイミングに合わせて引き上げて」
「りょ!(了解)」
「今だ!引き上げて~」
「りょ~!(了解)」
そしてついに波打ち際に銀色の巨体が横たえられました。
無事キャッチ。
「よっしゃ~~!!」
初心者でも上手に釣り上げたS氏
安全な場所へ確保して写真撮影。
S氏の足↓25cmだそうです。
73cmスズキ(シーバス)
少し痩せていたけど十分な大きさだと思います。
S氏はルアー初心者にも関わらず、この重量感のある魚と落ち着いてファイトができていました。しっかりあわせて、しっかり泳がせ、しっかり寄せていました。素晴らしい!
ファイトをしながら十分楽しめたようです。
ということで、今回の「ルアー初心者にシーバスを釣らせてみる」というミッションでしたが、実験成功!ってことでいいんじゃないでしょうか(^^)
初心者でもちゃんと大物を釣り上げることができます。もう一度ヒット後のやりとりについての過去の記事を載せておきますね。
ルアーでヒット!その後のやりとり ⇒ 1.あわせ ⇒ 3.中盤戦 |
S氏は次回釣行で違うポイント【港のポイント】潮の当たる場所でもシーバス釣り上げることになりますが、それはまた次回お話します。
S氏、おめでとう!!!
魚とのやりとりの感覚、楽しんでもらえて何よりです。そして自分で釣った魚の味を忘れないでね!
おすすめルアー!
S氏との次回釣行はこちら
⇒ 【ミッション】ルアー初心者にもう一度シーバスを釣らせてみる